転職の第一関門は書類選考です。
応募書類の中でも職務経歴書の出来が結果を左右します。
転職が初めての人にとってはどのように職務経歴書を書けば良いのかわからない人もいると思います。
そこで、職務経歴書の書き方のポイントとテンプレートの情報を中心に解説しました。
職務経歴書の書き方のポイント
職務経歴書の書き方のポイントを解説します。
キャリアの棚卸しをする
いきなり職務経歴書を作成する前に、キャリアの棚卸しと企業分析を行います。
キャリアの棚卸しは、単にこれまでの職務経験を振り返るのではなく、STARを意識しましょう。
STARとはSituation、Task、Action、Resultの略称で、職務経験を状況、課題、行動、結果に分けて振り返ることで、自分の強みを確認することができます。
職務経歴書に書くことがないと困っている人はここが疎かになっているので、力を入れて取り組みましょう。
企業分析をする
キャリアの棚卸しで得た情報をそのまま職務経歴書に反映させてもよいのですが、企業分析をしてからの方がより良いです。
同じ業界であっても企業規模が異なれば、求める人物像も変わってくるからです。
企業分析をした上で、再度キャリアの棚卸しに戻って編集することで、職務経歴書に書いた際の精度が上がります。
職務要約、職務内容、資格、活かせるスキル、自己PRの順に書く
タイトル、日付、氏名以外の職務経歴書の構成は、職務要約、職務内容(職務経歴)、資格、活かせるスキル、自己PRが一般的です。
この中で重要なのが職務要約です。
採用担当者に職務経歴書を読み進めてもらう上でも力を入れるべき箇所です。
何の仕事でどんな成果を上げたのかを意識して、200字から多くても300字以内でまとめましょう。
枚数は2枚まで
職務経歴書の枚数は2枚までが無難です。
これ以上の枚数になってしまうと、採用担当者の負担になってしまうからです。
職務経験をあれもこれも盛り込みたいところですが、応募先に必要な情報に絞り込んで、簡潔にまとめるようにしましょう。
企業からの指定がない限りパソコンで作成する
履歴書は手書きで作成することがありますが、職務経歴書に関しては企業からの指定がない限りパソコンで作成するのが一般的です。
手書きの方が熱意や丁寧さを伝えやすいという意見もありますが、誤字・脱字があると一から書き直しをしなければならず、複数社に応募する場合、作成に時間がかかるため非効率的です。
テンプレートを活用する
テンプレートを活用すると具体的にどのように書けばよいのかわかるので、職務経歴書の作成に役立ちます。
結論から逆算して作成することになるので、その方がかえってキャリアの棚卸しや企業分析もしやすいかもしれません。
職務経歴書テンプレートの選び方
職務経歴書テンプレートの選び方を解説します。
フォーマットは編年体式を選ぶ
職務経歴書のフォーマットとして、時系列に書く編年体式、最新の職歴から書く逆編年体式、キャリアに特化して書くキャリア式などがあります。
転職を何回も繰り返しているという人でない限り、編年体式で問題ありません。
順を追って経験・スキルをどのように獲得していったのかを確認できるからです。
職種やキャリアに合ったものを選ぶ
職務経歴書を効率的に作成するためには、職種やキャリアに合ったテンプレートを選部のが無難です。
他の職種のものでも大まかな書き方は同じなので、全く参考にならないというわけではありません。
しかし、職種やキャリア特有のアピールの仕方があるので、自分の職種・キャリアに合ったものを選びましょう。
大手の転職エージェント、転職サイトから入手するのが無難
職務経歴書テンプレートは大手の転職エージェントや転職サイトで提供されているものを利用しましょう。
累計のユーザー数に大きな差があり、これまでに蓄積されたデータをもとにテンプレートが作成されているため、使い勝手が良いからです。
職務経歴書テンプレートのダウンロード
職務経歴書テンプレートをダウンロードできるサイトを紹介します。
リクルートエージェントは85種類、dodaは133種類、マイナビ転職は71種類と何れも種類は豊富です。
他に選ぶとすれば、業界や職種に特化した転職エージェント、転職サイトがありますが、基本はこの3サイトで十分です。
また、テンプレートのダウンロードではありませんが、キャリアインデックスに登録するとPC・スマホで職務経歴書を簡単に作成できます。
実際に使用された職務経歴書を参考にできて、作成した職務経歴書のPDF出力もできるので便利です。
職務経歴書を作成したら添削してもらおう
テンプレートや転職サイトのレジュメビルダーを利用して職務経歴書を作成したら、書類選考の通過率を上げるために添削してもらいましょう。
そこでおすすめなのが、ココナラです。
ココナラには転職経験者やキャリアアドバイザーの人が数多く登録していて、応募書類の書き方の指導や添削をしてくれたり、作成代行をしてくれるところもあります。
転職エージェントでも無料でサポートしてくれますが、保有している求人への応募が前提となっていることが多く、利用しやすいとは言えません。
また、キャリアコーチングという方法もありますが、料金が高いので、こちらも利用しにくいです。
ココナラは単発のサービスが多く、低価格なので、利用がしやすい点でおすすめです。
書類選考なしの求人があるスカウト型転職サイト
書類選考なしの求人があるスカウト型転職サイトを紹介します。
書類選考に通過する自信がない人におすすめです。
Every Answer

Every Answerは動画でスカウトがもらえるエージェントサービス付きの転職サイトです。
アドバイザーとのインタビューを編集した動画を公開するため、応募書類やプロフィール登録が不要で、書類選考はありません。
企業ブロックや動画非公開もできるので安心して利用できます。
未経験歓迎のマーケティング職や職歴不問の求人があるので、既卒にもおすすめです。
ミイダス

ミイダスはパーソルキャリアグループの同名の会社が運営するスカウト型転職サイトで、書類選考なしで面接に進めるオファーが多いです。
経歴・スキルだけでなく、市場価値診断や可能性診断の結果も含めてポテンシャルを見てくれるため、既卒、フリーター、第二新卒でも利用することは可能です。
市場価値診断では、質問に答えていくだけで、現状の想定年収やスカウトの数を知ることができ、可能性診断は、行動特性や向いている仕事、強みを知ることできるので、とても参考になります。
職務経歴書の書き方によくある質問
職務経歴書の書き方によくある質問についてまとめました。
ファイル形式は何にすべきですか?
ファイル形式はWordやPDFが一般的ですが、最終的には企業から指定された形式に従ってください。
PDFは閲覧環境に左右されないメリットがあります。
PDF化はWordで作成したファイルを開いて、ファイルタブをクリック→名前を付けて保存→ファイル形式でPDFを選んで保存するとできます。
転職理由・退職理由は書くべきですか?
転職理由や退職理由は職務経歴書に必ずしも書く必要はありません。
転職歴が多かったり、ブランクがあるとかえって目立ってしまい、印象が悪くなるおそれがあるからです。
もし書いても、文字数がかさむ分、職務経歴書がコンパクトにまとまらなくなるため、面接で答えられるようにしておけば十分です。